Glossary
用語集
4G (ふぉーじー) |
「第4世代移動通信システム」のことで、700M~900MHz帯、1.5G~3.5GHz帯の周波数が使われている。3.9世代(LTE)の10倍の通信速度(1Gbps)や、複数の通信波を束ねて高速通信を実現するキャリアアグリゲーション技術等により、現行の携帯電話より柔軟で周波数利用効率の高い電波利用を実現している。 |
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5G (ふぁいぶじー) |
「第5世代移動通信システム」のことで、3.7GHz帯、4.5GHz帯、28GHz帯の周波数が使われている。4Gまでの移動体無線技術の進化の延長線上にある超高速通信(20Gbps)だけでなく、超低遅延通信及び多数同時接続といった4Gまでには無かった新たな機能を持つ次世代の移動通信システムであり、これまでの人と人がコミュニケーションを行うことを想定したツールとしてだけでなく、身の回りのあらゆるモノがネットワークにつながるIoT時代のICT基盤として期待されている。 |
AI (えーあい) |
Artificial Intelligence の略で、人工知能のこと。 |
BCP (びーしーぴー) |
Business Continuity Plan(事業継続計画) の略。何らかの障害が発生した場合に重要な業務が中断しないこと、または業務が中断した場合でも目標とした復旧時間内に事業が再開できるようにするための対応策などを定めた包括的な行動計画。 |
Bluetooth (ぶるーとぅーす) |
無線 LAN のようにデータの送受信を行うための無線通信の規格。最大通信距離が無線 LAN より短い半面、消費電力が少ないという利点があり、ウェアラブルデバイス、ワイヤレスイヤホン等の機器に使用される。 |
bps (びーぴーえす) |
「bit per second」の略であり、ビット毎秒、即ち1 秒間にデータ転送路上の仮想の、または物理的な地点を通過した(すなわち転送された)ビット数と定義される。 |
BWA (びーだぶりゅーえー) |
Broadband Wireless Access(広帯域移動無線アクセス)の略。信号を伝えるケーブルの代わりに無線(電波)を使うデータ通信サービスであり、無線通信技術として、国際的な標準規格であるWiMAX やAXGP を利用している。 特徴として、固定光回線並みの高速通信(下り最大220Mbps)が実現可能であるとともに、1つの基地局で広域をカバー可能(半径2~3Km)。 |
FTTH (えふてぃーてぃーえっち) |
Fiber To The Home の略。各家庭まで光ファイバケーブルを敷設することにより、数十~最大1G bps 程度の超高速インターネットアクセスが可能。 |
FWA (えふだぶりゅーえー) |
Fixed Wireless Access の略。加入者系無線アクセスシステム。P-P(対向)方式、P-MP(1 対多)方式があり、それぞれ最大百数十Mbps、10Mbps の通信が実現可能。 |
GEO (じーいーおー) |
Geostationary Earth Orbit(静止軌道)の略で、高度約3万6,000kmの軌道上にある静止衛星のこと。衛星から地上局アンテナ間の片道電波伝搬時間が約120msと比較的長いものの、3~4機で地球全体をカバーし、かつ常時通信が可能であることから、モバイルバックホールとして地上ネットワークを補完している。 |
HAPS (はっぷす) |
High Altitude Platform Station(高高度プラットフォーム)の略。成層圏プラットフォームとも呼ばれ、地上約20km上空の成層圏を長期間に渡って無着陸で飛行できる無人飛行体を利用し、成層圏から広域な無線通信サービスを提供するシステム。 |
ICT (あいしーてぃー) |
Information & Communications Technology(情報通信技術)の略。 |
IEEE802.11ah (あいとりぷるいーはちまるにてんいちいちえーえっち) |
920MHz帯の周波数を利用する通信手段のひとつで、特にIoTの通信システムとして様々な分野で活用が期待される新しい種類のWi-Fi規格。通称「Wi-Fi HaLow™(ワイファイ ヘイロー)」。 「従来のWi-Fiと比べて伝送エリアが広い」「免許不要で自営設置が可能」「フルオープンかつ標準規格であるIP通信のLPWA」「画像や映像に適した、数Mbpsのスループット」という特徴を持つ。 |
IoT (あいおーてぃー) |
Internet of Things の略で、「モノのインターネット」と呼ばれる。自動車、家電、ロボット、施設などあらゆるモノがインターネットにつながり、情報のやり取りをすることで、モノのデータ化やそれに基づく自動化等が進展し、新たな付加価値を生み出す。 |
IOWN (あいおん) |
Innovative Optical and Wireless Networkの略で、NTTが提唱する光技術を基にした次世代情報通信基盤の構想。現在様々なネットワーク機器が電気信号によりデータ処理を行っているが、これらを光技術に置き換えてネットワークから端末まで一度も電気変換することなく光通信のみで完結させることにより、従来に比べて低消費電力、高品質・大容量、低遅延伝送の実現を目指している。 |
IP・IP通信 (あいぴー・あいぴーつうしん) |
Internet Protocolの略。複数の通信ネットワークを相互に接続可能とするプロトコルの一つ。 |
IRU (あいあーるゆー) |
Indefeasible Right of User の略。関係者の合意がない限り、破棄または終了させることができない長期安定的な設備等の使用権・契約。 |
LAN (らん) |
Local Area Network の略。企業内、ビル内、事業所内等の狭い空間においてコンピュータやプリンタ等の機器を接続するネットワーク。 |
LEO (えるいーおー) |
Low Earth Orbit(低軌道)の略。高度数百〜約2000 kmの軌道上にある衛星であり、GEOと比較して低高度、かつ片道電波伝搬時間が数msという低遅延の特長を活かし、衛星携帯電話や衛星センシングで利用される。 |
LoRaWAN(R) (ろーらわん) |
LPWAの1つ。デバイスからゲートウェイまでの通信方式・制御方式を定めたプロトコルを指し、特定ベンダーに捉われない、LoRa Alliance(R)という第三者機関にて仕様が策定されるとともに、オープンソースとして公開されていることから、仕様に準拠した製品同士であれば、ベンダーが異なっても相互通信が可能なため、センサなど接続機器の選択肢を広げることが可能である。 |
LPWA (えるぴーだぶりゅーえー) |
「Low Power Wide Area」の略。通信速度は数 kbps から数百kbps程度と携帯電話システムと比較して低速なものの、一般的な電池で数年から数十年にわたって運用可能な省電力性や、数kmから数十kmもの通信が可能な広域性を有する無線通信技術の総称。 LPWAには、無線局の免許・登録が必要ない「アンライセンスバンド」と免許・登録が必要である「ライセンスバンド」の2種類がある。アンライセンスバンドはZETA、LoRaWAN(R)、プライベートLoRa等の通信方式があり、長距離通信に適した920MHz帯の周波数が使われている。 |
LTE (えるてぃーいー) |
「Long Term Evolution」の略で、1.4M・3M・5M・10M・15M・20MHz帯の周波数が使われている。高速データ通信を実現する移動体通信の規格であり、第3世代移動通信システムを高度化したもの。3.9G とも呼ばれる。 |
MEO (えむいーおー) |
Medium Earth Orbit(中軌道)の略で、高度約2,000~36,000kmの軌道上にある中軌道衛星のこと。LEOとGEOの中間に位置し、LEOよりもカバー領域が広い。主にナビゲーションサービスで利用されている。 |
NTN (えぬてぃーえぬ) |
Non-Terrestrial Network(非地上系ネットワーク)の略。衛星やHAPS等の非地上系通信プラットフォーム介して、地上に限定せず、空・海・宇宙等のあらゆる場所に通信エリアが拡張されたネットワークのこと。衛星プラットフォームには、低軌道衛星(LEO)、中軌道衛星(MEO)、静止衛星(GEO)がある。 |
PLC (ぴーえるしー) |
Power Line Communicationの略。電力線を通信回線として利用する技術。電気のコンセントに通信用のアダプタ(PLCモデム)を設置してパソコンなどをつなぐことにより、数Mbps~数百Mbpsのデータ通信が可能となる。 |
RTK-GNSS基準局 (あーるてぃーけーじーえぬえすえすきじゅんきょく) |
リアルタイムキネマティック(RTK)測位技術を用いて高精度な位置情報を提供するための設備。GNSS(全球測位衛星システム)から得られる位置情報の誤差の補正情報を生成する。位置補正情報をスマート農機等が利用することで数cmレベルの走行精度を実現する。 |
UI (ゆーあい) |
ユーザインタフェースの略。画面や音声入出力、キーボードなど、システムにおいて、ユーザに対する情報提供や操作手段に関係する要素のこと。 |
Wi-Fi (わいふぁい) |
無線 LAN の標準規格である「IEEE 802.11a/b/g/n」の消費者への認知を深めるため、業界団体のWECA(現:Wi-Fi Alliance)が名付けたブランド名。Wi-Fi4/5/6/6Eは2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯の周波数に対応している。 |
Wi-Fi6 (わいふぁいしっくす) |
第6世代の無線LAN(Wi-Fi)標準規格で、正式名称はIEEE 802.11ax。最大通信速度が9.6Gbps、2.4GHz帯と5GHz帯の2つの周波数帯に対応していることから、Wi-Fi5に比べて通信速度や複数端末の同時接続時の通信の安定性、接続する端末の省電力性が向上している。Wi-Fi6の拡張規格であるWi-Fi6Eは、2.4GHz帯、5GHz帯に加えて6GHz帯の3つに対応している。 |
一束化 (いっそくか) |
電柱を使用する複数の事業者の通信線を1箇所の共架ポイントに束ねて敷設すること。 |
エッジコンピューティング | 端末やその近くに設置されたサーバでデータを処理・分析する仕組み。 クラウドには必要最小限のデータを送るため、通信ネットワークへの負荷が軽減され、コスト抑制などのメリットがある。 |
キャリア5G (きゃりあふぁいぶじー) |
通信キャリアが展開する5G通信網。国内ではNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4つのキャリアに対して電波が割り当てられている。 |
クラウド (コンピューティング) | データサービスやインターネット技術等が、ネットワーク上にあるサーバ群(クラウド(雲))にあり、ユーザは今までのように自分のコンピュータでデータを加工・保存することなく、「どこからでも、必要な時に、必要な機能だけ」利用することができる新しいコンピュータ・ネットワークの利用形態。 |
クラウドサービス | インターネット等のブロードバンド回線を経由して、データセンターに蓄積されたコンピュータ資源を役務(サービス)として、第三者(利用者)に対して遠隔地から提供するもの。なお、利用者は役務として提供されるコンピュータ資源がいずれの場所に存在しているか認知できない場合がある。 |
クロージャ | 架空通信線路のケーブル芯線の相互接続を行う柱上設置の端子台箱のこと。「端子函(たんしかん)」ともいう。加入者宅への分岐・幹線ケーブルの相互接続や配線変更を容易にするために使用されている。電信柱付近に設置されているものが多い。 |
公衆無線LAN (こうしゅうむせんらん) |
店舗や公共の空間などで提供される、無線 LAN によるインターネット接続サービス。(関連項目⇒「無線 LAN」の項を参照) |
サーバ | ネットワーク上でサービスや情報を提供するコンピュータ。インターネットではウェブサーバ、DNSサーバ、メールサーバ等があり、ネットワークで発生する様々な業務を、内容に応じて分担し、集中的に処理する。 |
自営等BWA (じえいとうびーだぶりゅーえー) |
地域BWAの周波数帯域を利用し、「地域BWAで利用されていない場所又は近い将来利用する可能性が低い場所」に限り開設・自営無線として利用するネットワーク。 |
周波数 (しゅうはすう) |
電波は空気中を伝わる電気の波であり、周波数は1秒間に波が繰り返される回数のこと。ヘルツ(Hz)という単位で表す。 |
スマート農業 (すまーとのうぎょう) |
「ロボット、AI、IoTなど先端技術を活用する農業」のこと。 |
スループット | コンピュータやネットワークの単位時間当たりの処理能力やデータ転送量のこと。 |
全国BWA (ぜんこくびーだぶりゅーえー) |
BWAのうち、日本全国において公衆向け高速データ通信を行うサービス。日本では、Wireless City Planning、UQコミュニケーションズの2社が事業を実施している。 |
ダークファイバ | 敷設されている光ファイバのうち使われていない回線。 |
地域BWA (ちいきびーだぶりゅーえー) |
BWAのうち、市町村においてデジタルデバイドの解消、地域の公共サービス向上等に資する高速データ通信を行うサービス。 サービス区域は、1つの市町村の行政区域の全部又は一部、都道府県の行政区域の一部などを対象としており、これらの対象区域において、地域の暮らし・防災情報の配信、児童・高齢者見守り、学校などのネット利用、交通機関の運行情報、商店街監視カメラなどの映像伝送、条件不利地域の解消など、地域住民のためのサービスの実現を通じて、地域の公共の福祉の増進に寄与するために用いられている。 |
地域情報化アドバイザー (ちいきじょうほうかあどばいざー) |
ICTを利活用した地方公共団体等に対する豊富な支援実績や知見を持つ、総務省が認定した専門家。地方公共団体等からの求めに応じて派遣することで、ICT利活用に関する助言等を行っている。 https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/ictriyou/manager.html |
ディープラーニング | ニューラルネットワークを用いた機械学習における技術の一つである。予測したいものに適した特徴量そのものを大量のデータから自動的に学習することができる。 |
デジタルデバイド | パソコンやインターネットなどの情報技術(IT)を使いこなせる者と使いこなせない者の間に生じる待遇や貧富、機会の格差。個人間の格差の他に、国家間、地域間の格差を指す場合もある。 |
テレワーク (Teleworking) | 通信ネットワークを利用して、オフィス以外の場所で働く労働形態のこと。実際の労働場所にもよるが、在宅勤務の一形態とも考えられる。 |
電気通信事業者 (でんきつうしんじぎょうしゃ) |
電気通信事業を営むことについて、総務大臣の登録を受けた者、又は総務大臣に届出をした者。 |
電気通信事業法 (でんきつうしんじぎょうほう) |
電気通信事業の公共性に鑑み、その運営を適正かつ合理的なものとするとともに、その公正な競争を促進することにより、電気通信役務の円滑な提供を確保するとともにその利用者の利益を保護し、もって電気通信の健全な発達及び国民の利便の確保を図り、公共の福祉を増進することを目的としている。 |
電波 (でんぱ) |
周波数が3THz以下の電磁波。 |
電波法 (でんぱほう) |
電波の公平かつ能率的な利用を確保することによって、公共の福祉を増進することを目的とする法律。電波の利用に関して基本的な事柄について定めた法律であり、無線局の免許、無線設備の条件、無線設備を操作するもの(無線従事者)の条件等が含まれる。この規則に基づいて、利用できる電波の周波数、強さ、目的等が規定されている。 |
トラヒック(Traffic) | ネットワーク上を移動する音声や文書、画像等のデジタルデータの情報量のこと。通信回線の利用状況を調査する目安となる。「トラヒックが増大した」とは、通信回線を利用するデータ量が増えた状態を指す。 |
農業農村インフラ (のうぎょうのうそんいんふら) |
農山漁村振興交付金(情報通信環境整備対策)における定義では、ほ場、農業用用排水施設、農道等の農業生産基盤及び農業集落排水施設、農業集落道、営農飲雑用水施設、農業集落防災安全施設等の農村生活環境基盤を指す。 |
バックホール | 通信ネットワークにおける、末端のアクセス回線と中心部の基幹通信網(バックボーン回線)を繋ぐ中継回線・ネットワークのこと。 |
プライベートLTE (ぷらいべーとえるてぃーいー) |
LTE技術のうち、一部の周波数帯を一般企業や団体等での自営利用を認めたモバイル網のこと。プライベートLTEには、免許が必要な2.5GHz帯を使用する「自営BWA」と、免許が不要な1.9GHz帯を使用する「sXGP」がある。 |
プラチナバンド | 700M~900MHzの周波数帯。建物内でも電波が届きやすく障害物に強い特性があるため、特に携帯電話通信に適しているとされており、多くの携帯キャリアがこのバンドを利用してサービスを提供している。 |
プロトコル | 通信機器同士がデータを送受信するために定められた共通のルールや手順のこと。 |
ベンダー | 製品やサービスを販売する事業者のこと。 |
防災無線 (ぼうさいむせん) |
地震、火災、天災等の発生時等において、国、地方自治体等の公共機関が円滑な防災情報の伝達等を行うことを目的とした無線通信。 |
マルチホップWi-Fi (まるちほっぷわいふぁい) |
複数のWi-Fi機器(ルーターや中継機)をアクセスポイントとして使い、データをバトンタッチしながら通信する技術。データが送信元から目的地までの経路上で通過するアクセスポイントをホップと言い、ホップ数が1つの場合をシングルホップ、ホップ数が複数ある場合をマルチホップと言う。 |
無線LAN (むせんらん) |
ケーブル線の代わりに無線通信を利用してデータの送受信を行うLANシステム。IEEE802.11 諸規格に準拠した機器で構成されるネットワークのことを指す場合が多い。 |
無線基地局 (むせんきちきょく) |
携帯電話や無線通信の電波を送受信するため陸上に開設する無線装置及び無線装置を含む建造物のこと。 |
メッシュWi-Fi (めっしゅわいふぁい) |
複数の Wi-Fiアクセスポイント同士を無線多段中継接続することで、Wi-Fi 通信エリア拡張を可能とするシステム。 |
ライセンスバンド・アンライセンスバンド | ライセンスバンドは無線局免許が必要な周波数帯。アンライセンスバンドは特定出力以下であれば無線局免許が不要な周波数帯であり、無線LANやBluetooth等で利用される。 |
ラストワンマイル | 通信の利用者に対し通信接続を提供する最後の区間のこと。 |
ローカル5G (ろーかるふぁいぶじー) |
地域や産業の個別のニーズに応じて地域の企業や自治体等の様々な主体が、自らの建物内や敷地内でスポット的に柔軟に構築できる5Gシステム。携帯事業者の5Gサービスと異なり、 ・携帯事業者によるエリア展開が遅れる地域において5Gシステムを先行して構築可能。 ・使用用途に応じて必要となる性能を柔軟に設定することが可能。 ・他の場所の通信障害や災害などの影響を受けにくい。 ・Wi-Fiと比較して、無線局免許に基づく安定的な利用が可能。 等の特徴を有する。ローカル5Gでは、4.7GHz帯と28GHz帯が利用可能となっている。 |